1896(明治29)年、岩手県花巻市に生まれる。 学生時代から短歌、さらに童話や詩など数多くの作品を創作。農学校教師を経て、農業指導に献身するが、1933(昭和8)年、37歳の若さで永眠。 生前に出版されたのは「春と修羅」「注文の多い料理店」の二作品のみ。没後、評価が高まり「風の又三郎」「セロ弾きのゴーシュ」など、さまざまな作品集が刊行される。生前10年間にわたって推敲された「銀河鉄道の夜」は、賢治が亡くなった病床の枕元に未完の原稿として残されていた。